今も昔も車の中での音楽は欠かせない。しかしその音楽メディアは大きく変わってきている。自分が最初に車を買ったときのカーオーディオのメディアはカセットテープだった。それがCDに変わり(MDなどもあったなぁ)、今ではiPodなどのシリコンオーディオのデジタルオーディオプレーヤーがメインとなった。
カセットやCD・MDなどの回転系メディアを用いるプレイヤーに対して、不揮発性メモリを内蔵しそれ自身に音楽を記憶するタイプのシリコンオーディオは音の“揺れ”や途切れが原理的に生じないのが特徴だ。
エヌ坊にも当然搭載されている。ナビと一緒になったメモリーナビコンポと呼ばれるモデルで、ギャザズ (Gathers)のVXM-128VSXという三洋電機製の機種だ。
ギャザズ (Gathers) は、本田技研工業の純正カー用品(カーアクセサリー)専門の子会社ホンダアクセスのカーナビゲーションおよびカーオーディオのブランド名である。今まで純正オーディオにつきまとっていたチープなイメージを払拭することに成功したと言われている。
エヌ坊の128VSXはランク的には中の下といったところかな。まあ元はデモ車だったから、妥当なモデルだと思う。自分はナビ機能はあまり使わない。ナビは自分がいる場所などの確認などの地図代わりに使うことが多い。ナビコンポは音楽等を聞くためAV機能を使うことが殆どだ。
流石にカセットテープは使えないが、CDは当然使える。今のカーコンポでは一般的なように128VSXでもCD-RやCD-RWが使える。まあCD-RはCDだけしか再生できないコンポでも使えることが多いけれど、やはりCD-RWが使えるのは便利。
それに加えて128VSXにはSDカードスロットが1基ある。これに音楽CDから音楽データを変換して入れてある。
非常に便利なのはSDカードではiTuneのAACフォーマットが再生できるという点。CDに焼くとMP3形式しか再生できないが、SDカードならMP3とAACフォーマットにも対応している(CDでもAACフォーマットに対応していると良いけれど、とりあえず不便は感じない)。つまりiPodなどに入れるために作った音楽データをSDカードに入れておくと128VSXで再生できるので、iPodを持っていなくてもiPodの音楽データが再生できるということだ。128VSXはiPodなどを接続できる機能もあるが、オプションなので別途費用が発生してしまう(ちなみに専用ケーブルとそれを本体につなげる工賃など含めて2万円ほど)。
今自分が使っている8GのSDカードは3000円程の製品。8GのiPodだと2万円ほどするので、iPodを持っていない自分はエヌ坊の中でしか聞かないのであればSDカードを使った方が激安なのだ。価格だけなら安いSDカードはもっとあるが、車内という通常よりも過酷な環境なので、それなりの耐久性のあるSDカードを購入した。
ただし不便な点もある。最も不便な点はフォルダが2階層までしか認識しない点だ。通常は音楽データを、その曲が入っているアルバムのフォルダに入れていることが多い。そのアルバムフォルダはそのアーティストフォルダの中に入れて管理したいし、さらにはそのアーティストを音楽ジャンルで分類できれば更に便利だ。これらのことはiPodではもちろん出来る。しかしエヌ坊の128VSXでは一つ上のフォルダまでしか認識しない。つまり音楽の入ったアルバムフォルダまでしか認識しないのだ。50枚のアルバムを入れたとしたら、50個のアルバムフォルダを作って入れて、選ぶときはその50個の中から一つ一つ選ぶことになる。アルバムが少ない間は問題ないが、増えてくると面倒くさくなってくる。
ただし同じアーティストの場合、後から追加しても前のファイルと同じ並びになる。つまり同じアーティストは常に連続して並ぶということだ。
ギャザズのOEMメーカーとしては三洋電機以外にもクラリオンがある。クラリオン製だったら違うかもと思うが、このあたりは未確認。
どちらにしてもデジタルオーディオの恩恵で、昔ならたくさんのCDを車内においていたのが今では殆ど置いていない。車内もすっきりした。聴きたい曲を探すのも楽だ。この場合「楽」というのは安全運転につながる非常に重要なファクターだと思う。
あと不便に感じるのはワンセグTVで、走行中に時計表示が出ない点。走行中は画面が映らないのはしょうがないとしても、どのようなモードであっても時計は常に表示してもらいたい。クラリオン製だったら違うかもと思うが、こちらも未確認。
前の車にもTVは付いていたが(アナログTVだったけど)、そのモデルではサイドブレーキを踏まないと画面が映らなかったが、128VSXは停止すると(速度がゼロになると)画面が映る。これはコチラの方が便利だと思う。
世の中の技術の進歩は早い。車を乗り換えるたびに車自体の性能に加えてカーコンポの性能向上にも驚く。何処まで進歩するんだろうなぁ。
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